松山支部研修旅行(その９)

□臼杵のまちなみ

臼杵に着く頃には傘も必要ない過ごしやすい天候になりました。昨日、臼杵をご案内頂いた板井さんと、齋藤さんが再度駆けつけてくれまして、八幡浜へのフェリー出航時間まで、可能な限り臼杵のまちなみを案内して頂きました。

『三重塔』は臼杵のシンボルでもある木造建築物です。この三重塔は安政５年（１８５８年）に１０年の歳月を掛けて建てられた塔で、江戸時代の塔としては九州に二つしかない塔の一つです。中には聖徳太子の像が安置されており、別名「太子塔」と呼ばれています。軒には「天邪鬼（あまのじゃく）」が支えています。

『二王座』付近は、狭い路地のいたるところに城下町特有の面影をのこしています。古くからのまちなみは、電信柱も見えない風情のある景色が広がります。そんな路地は、生活道路としても生き続けている不思議なバランスが「臼杵らしさ」をあらわしています。

旧真光寺（廃寺を改修した市民ギャラリー兼休憩所）は無料で休憩することができる場所で、その２階からの景色はまさに時代をさかのぼったかのような感覚すら感じます。この景色は、多くの映画やＣＭ等で撮影された場所です。

『サーラ・デ・うすき』と呼ばれる観光総合案内所は、臼杵市の紹介コーナー、市民ギャラリーや南蛮資料の展示、陶芸などの体験工房があります。この敷地周辺は、敷地境界を壁で閉ざさず、あいまいにすることで、相互に行き来できるパブリックなエリアとして成立していました。まさに開かれた行政の仕組みだと思います。


↑三重塔（龍原寺）

↑ＣＭ等でも使用される二王座歴史の道