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我がスタッフが設計製図の練習で苦戦しているようです。 おそらく、設計製図の講義を受けに行っている人の疑問の1つに エスキスの進め方が分からない! という方、多いんじゃないでしょうか? 僕もその一人でした。 講師の先生もエスキスの方法については講義中に触れていますが、初めて設計製図をやる人にとっては、よく分からない作業です。 なので、今回は近藤岳志流エスキス方法をご紹介します。 1.問題用紙を一通り目を通す。 2.再び問題用紙に目を通しながら重要な部分にアンダーラインを引いていく。 以下、エスキス用紙に記載。 3.問題用紙でアンダーラインを引いた重要事項を書き写す。 4.建築物に必要な部屋名、面積、必要事項、その他の施設等を書き写す。 5.部門ごとの機能図を書く。 ※4.と5.をまとめて書いてよい。 6.建ペイ率、容積率、高さ制限等の法的チェック。 7.各部屋の全体面積が要求床面積の範囲内かチェック。 ここまでは、みなさんも作業しやすいと思いますが、 ここからが勝負! 以下からエスキス用紙5mm×5mmのマスを使って、作業を進めます。 8.例えば目標の床面積が2000m2だと仮定すれば、7m×7mブロックが約41個。6m×7mブロックが約48個必要ということになります。これをチェック。 9.駐車場、駐輪場、車路を考慮し、道路・敷地境界線から建物位置をどのくらい離すかを仮に決める。 10.9.で決めた建物の大きさを基準にX,Y方向のスパン割を決める。 例えば、敷地の長さが50mで、両側2mずつ後退した位置に建物を建てる場合、50-2-2=46mが建物長さになります。この場合7mスパンを6ブロックで、42mと、仮に決めておきます。この作業を縦横両方進めます。 8.で確認したブロックの数が各階合わせて入るかどうかもチェックします。 11.大まかな建物のスパン割が決まれば、基準階平面図から部屋のレイアウトをしていきます。このときに、50m2の部屋があったとすれば、5mm×5mmのマス1つ分としてカウントします。 12.納得のいく基準階プランが決まるまで、一度書いたものを消さずにどんどん書いていきます。 ※この時に、全体のスパン割が変わる可能性がありますので、柔軟に考えましょう。 13.この作業を2階、1階へ続けて作業します。 14.なんとなくうまく行きそうな部屋のレイアウトが出来たら、1/400で書き直します。 15.開口の位置や、トイレの間仕切り、PS、EPS等の細かい計画まで行ったら、あとは作図本番! ざっくりの説明ですが、これが僕のエスキスの進め方です。 これを約2時間で行うことができれば、作図時間に少しゆとりがとれます。 今から試験前までN建学院さんでいろんな課題をこなすわけですが、 毎週毎週違う課題なので、本当に 毎週毎週の課題パターンを覚えるのが勝負! だと思います。 受験生のみなさん、頑張って下さい! ↑この問題用紙の情報をすべて頭に叩き込む! ↑エスキス用紙にも重要事項を書き写す! ↑建物のボリューム計画をいっぱい作る!
by atk-design
| 2011-08-20 20:00
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