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これは、「工務店学校」四国・温熱環境研究会が主催で行われた勉強会です。 「既存住宅の省エネ改修ガイドライン」というテキストに沿って、南雄三先生に解説して頂きました。 この先生、少々ぶっきらぼうなしゃべり方ですが、話の内容がかなり面白い! 日経ケンプラッツにも原稿を書いているそうです。 書籍も複数出版されているようで、自分で「けっこう売れてんだよ!」と勢いのある人です。 テキストに入る前にいくつか興味のあるお話をして頂きました。 まずは、東日本大震災について。 「災害に強いエネルギー」とは何か。 東京で、オール電化の住宅は停電時に完全に機能しなかったが、ガスは止まらなかった。 また、薪ストーブを持っている人は、料理まで出来てしまう優れものだと気づかされる。 また、キャンピング用品を持っている、経験している人はあまり苦にならないのでは?等、これからの震災対応、災害に強いエネルギーについて考えさせられました。 あと、リフォーム産業について。 リフォーム市場は7兆円規模。これは自販機と同じ市場だそうです。 コンビニは6兆円規模。ちなみにパチンコは30兆円規模! しかも、リフォーム市場は傾向としては徐々に減りつつあります。 なので、こちらから積極的に提案していかないといけないというお話がありました。 その事例として、東急が「高齢化ニュータウン」を買い上げて、育児世代用に改装後、若い人に入居してもらうというニュータウンの若返り作戦! また、一戸建て住宅に一人で住んでいる老人に家を貸してもらい(老人は別の住まいに移ります)、若い世代(他人)がそこに住みます。その家賃を老人に還元して、生活資金として使う事ができます。所有権は老人のままなので、後々子どもに相続する事も可能です。 テキストの内容について特に興味深かったのは、改修した熱環境の変化だけを示すのではなく、改修にかかる費用の概算まで記載されている点です。 実際にリフォームの仕事をする時には、このテキストはかなり参考にできると思います。 また、全体リフォームするのではなく、部分リフォームでもある程度温熱環境の改善され、全体のリフォームだとかなり環境改善できることが数値として分かりました。 興味のある方は、書店でも販売しているそうなので、読んでみて下さい。 ↑国交省監修の「既存住宅の省エネ改修ガイドライン ↑気密性能が悪いのは、和室の廻り縁と天井下地 ↑天井+開口部+床の改修をすると冷暖房負荷が平成11年基準近くまで改善
by atk-design
| 2011-06-23 17:00
| 建築士会
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