愛媛県建築士事務所協会中予総会

先日、愛媛県建築士事務所協会の県総会がありましたが、なぜか今の時期に中予総会が開催されました。

総会の前に勉強会もセットされ、非常に興味深いお話を聞くことができました。

まず、「保険事故に学ぶ予防策」というタイトルで、日事連サービスの中川孝昭さんにお話して頂きました。
いわゆる「建築家賠償責任保険」（けんばい）の概要と多発する事故の背景についてです。

まず、面白かったのは、中川さん自信がこの「けんばい」の保険加入を勧める立場でありながら、この保険の欠陥を説明し始めたことです。

１．この保険は壊れないと保証されない。
2.設備系については、EV、エスカレーター、消防設備等は保証対象外。
3.遮音性能の保証については、住宅に限定
4.発注者のわがままは保証対象外(色、デザイン、寸法、イメージ等が違う)

日頃、中川さんは「けんばい」の事故処理をされている為、いろんな事例を紹介してもらいました。
例えば、ガレージの水はけが悪い・・・。人間の価値判断が問われる事例でした。
結局、保険は出ません。壊れていませんからもちろんですね・・・。
詳しくはArgus-eye2006年７月号からの連載をご覧下さい。

また、上記の予防策としては、お客さんとの打ち合わせに時間をかけたり、とにかくメモを取ったり、パートナー選びを大切にしたり、事故情報から学んだり、法律問題に関心を持つことが大切だということが分かりました。

僕もそろそろ入った方が良いかなぁ・・・。考えさせられました。

その他、愛媛県産の杉、桧を圧縮してフローリング等に使用する材料の紹介がありました。
主に間伐材を使用し、森を守り、木材の需要を高める良い手法だなぁと思いました。
欠点は、圧縮しているので、水を吸うとふくらんでしまうところ。

我々も新しい木材の利用を考えなければ・・・


↑なんと10分で総会が終了するスムーズな議会運営

↑中川さんの保険の事故処理のお話は「明日は我が身」

↑杉や桧を圧縮する工法